
金融機関では顧客との相互コミュニケーション手段として携帯電話のSMS(ショートメッセージサービス)の活用が注目を集めている。安価で開封率の高い通信手段として重宝されており、本人確認や書類督促などで利用されている。
一方で課題もある。活用が進むと同時に銀行名や商品・ブランド名を名乗る「なりすまし」によるフィッシング詐欺が増加傾向にある。これを放置するとブランド棄損につながりかねない。この対策に携帯4社は、事前審査が必要な信頼性の高い「共通電話番号(以下共通番号)」を発行している。共通番号とプラスメッセージを活用したフィッシング詐欺対策を探っていく。