情報通信の世界的な企業である、Verizon(ベライゾン)が、金融機関の長期的なセキュリティ戦略に警鐘を鳴らし、データの安全な保護を呼びかけている。
今回発表した、「2020年版ベライゾンペイメントセキュリティ報告書」において、グローバル企業のわずか4社に1社しかカード会員の支払いデータを安全に保護できていない現状を指摘。さらに、2016年以降、カード決済機能を提供する企業のコンプライアンスの準拠率が大幅に低下していることが分かった。同社では対策として、ゼロトラストモデルといった新たなアプローチを推奨している。
2020 年版ベライゾンペイメントセキュリティ報告書の全文は、
https://www.verizon.com/business/resources/reports/payment-security-report/ よりダウンロードが可能。
新型コロナウイルス感染症の蔓延により、金融業界では、従来の現金決済からキャッシュレス決済(非接触型決済)への移行が求められている。一方、データの安全対策が追いついていない現状も懸念される。金融機関が顧客の財産やデータを守り、セキュリティの課題解決に向けた施策について、同社のAPJ地域担当マネージング・プリンシパルのアシシュ・ターパル氏に聞いた。