ハイパフォーマンスかつ低価格のクラウドストレージを提供する、Wasabi Technologies(ワサビテクノロジーズ)は、アジアパシフィック(APAC)地域へ事業を拡大し、日本国内の金融機関への営業を強化していく。主力製品の「Wasabi Hotクラウドストレージ」は、競合のAmazon S3に比べ、80%安い価格ながら、高い安全性や利便性を実現。今後、金融業界での利用拡大が見込まれている。
金融界では、データ活用のニーズが高まっているが、日々増加するコストと安全性の確保に課題を抱えている。同社のクラウドストレージは、独自の技術により大幅なコスト削減とセキュリティーの確保しつつ、ファイルを高速でやり取りできる。さらに、Amazon S3のAPIとも互換性があるため、導入も容易にできるという。
同社は6月、APAC地域の本社とサービス拠点を日本国内に設置。今後、NTTコミュニケーションズと連携してクラウドストレージを販売し、データセンターも拡大していく方針。同社の強みや今後の戦略について、共同創設者のデビッド・フレンドCEO、日本法人代表に就任した黒田 和国・代表執行役員社長に聞いた。