第4回と第5回では、オープン・バンキングに対する各国の動きを取り上げる。
オープン・バンキングとは、一つには、顧客が自分の取引内容などの情報にアクセスできることである。また、顧客が新たに取引しようとする金融機関にそれらの情報を簡単に譲渡(移行)できるなど、自身の情報を管理する権利を顧客に対して保証するものである。一方で金融機関にとっては、保有する顧客データや機能を他の企業と共有することで、新たなサービスの開発・提供を可能とするものとなる。
今回は、オープン・バンキングに対する各国の施策と、それに対応する金融機関の動きについて紹介する。