第5回では、日本のスマートフォン専用デジタルバンクである「みんなの銀行」の取り組みを紹介した。開業後2カ月でアプリのダウンロードが19万件、口座開設が8万5,000件を突破し、順調に推移している(2021年8月30日現在)。一方、東南アジア諸国では、銀行が出資するデジタルバンクと、保険会社、通信会社、EC通販会社といった非銀行が出資するデジタルバンクが既に多数設立され、新たな顧客層を獲得しようとしている。そこで、今回から2回にわたって、ここ数年間に設立されたデジタルバンクが、どのような顧客層をターゲットにして、どのような商品・サービスを提供しようとしているかを紹介する。