2018年度の大きなテーマ「キャッシュレス」を巡る動きが加速している。3メガバンクは「QRコードの仕様統一」で協議を始め、5月には合意。キャッシュレスを推進する協議会を設置し、地域銀行にも参加を呼び掛ける。またデジタル通貨の実験やスマートフォンアプリへの対応も進めている。そのなかで経済産業省が4月に発表した「キャッシュレス・ビジョン」が話題だ。同報告書では、「2025年にキャッシュレス決済比率40%、将来的には80%を目指す」と意欲的な宣言を出している。ただ、普及を阻む壁にも言及。今後、壁をどう乗り越えたらよいのか、キャッシュレス・ビジョンから占う。(金融IT情報誌「FIT 68号」2018年3月15日発行より)