【はじめに】
当センターが平成28年度に実施した「金融機関アンケート」では、平成27年度末時点で約6割の金融機関等がスマートデバイスを業務に導入しているという結果が出ている[図表1]。また、スマートデバイスの利活用に対する関心事項の範囲も導入方法に関するものから業務への定着のための工夫、機能拡充の取組みなど導入後の課題に関する内容に広がってきている。さらには、適用する業務範囲の拡大や新機能の開発など、活用高度化、多様化に向けた取組みも精力的に進められている。本稿では当センターで行った取材を元に、金融機関におけるスマートデバイスの利活用の状況について整理する*1。
*1:詳細は当センター機関誌「金融情報システム平成28年秋号」掲載レポート「金融機関におけるスマートデバイスの利活用の状況と今後の方向性につて」を参照されたい。(金融IT情報誌「FIT 64号」2017年3月15日発行より)