【はじめに】
金融機関の多くは、「コンティンジェンシープラン」、「事業継続計画(BCP)」の整備に積極的に取り組んでおり、事業継続態勢の実効性向上に向けた見直しを行ってきた。しかしながら、実際の災害発生時には、既存のマニュアルを超えた対応を必要とされることも多い。
本レポートでは、平成30年度の大規模な自然災害(平成30年7月豪雨)による被害を受けた岡山県内の金融機関への取材に基づき、具体的な対応およびBCPの実効性向上に向けた取組みを紹介する。(金融IT情報誌「FIT 74号」2019年9月21日発行より)