銀行を取り巻く環境変化
昨今、金融業界へ異業種が相次いで参入し、金融業界における既存銀行のポジショニングが不透明になりつつあるといわれています。
果たしてそうでしょうか。これまで80年近い年月をかけて銀行が築いてきたお客さまとの信頼関係は、模倣困難で一朝一夕に構築できるものではありません。実際には銀行、銀行業、特に地方銀行業への参入障壁は現段階では高いものだと考えています。障壁を高いまま維持できるか、それとも低くしてしまうかは、今後10年の銀行の出方ひとつで決まると言えるのではないでしょうか。
マイナス金利導入、スマホの普及率上昇など、ここ数年の大きな環境変化により、銀行はその在り方を本格的に再定義する必要があるとされていますが、このお客さまとの関係性を競争優位のポイントと考えることで十分に解決できると思います。
そのために今すべきことは、次世代に向けたシステムの基盤を固め、次世代銀行としてのスキルを蓄積していく仕組み作りです。