現金支給や銀行振り込みではなく、スマートフォン決済サービスなどのアカウントに直接支払われる給与のデジタル払いが話題です。銀行口座を使わないデジタルマネーによる給与支払いは3年ほど前から論じられており、すでに閣議決定もされています。
ここにきてにわかに注目を集めているのは、今春の解禁に向けて厚生労働省での議論が大詰めを迎えているのが背景にあるようです。実現に向けては、国策ともいえるキャッシュレス化の促進など追い風もある一方で、デジタルマネーの受け手側となる資金移動業者の安全性への懸念も残ります。
給与のデジタル払いを巡るこれまでの経緯や銀行などへの影響をまとめました。
【日本金融通信社編集局 笠井正史】