政府は、2026年にも導入する次期マイナンバーカードに磁気ストライプを残す。将来、金融機関のキャッシュカードとして使われる展開を期待しているため。24年12月に健康保険証との一本化を予定するなか、国民が日常的に使う多くのカードをマイナカードに統合し、利便性を高めたい考えだ。カードに搭載する本人確認機能は銀行などによる利用も広がっており、金融界でマイナカードシステムの活用機運は高まっている。デジタル庁が設置する次期個人番号カードタスクフォースの「中間とりまとめ」に、磁気ストライプを残す方針を盛り込んだ。地方公共団体の図書館利用証や印鑑登録証にも磁気テープが使われている点も踏まえた。〔ニッキン2024年1月26日号2面〕